FRESHWATER FISH  淡水魚



 
 CATFISH (キャットフィッシュ)
なまずの一種です。天然ものはちょっと泥臭いですが、普通マーケットで売られているのは臭みの少ない養殖の冷凍物です。うちの近くの湖でスキューバーダイビングをしてた友人が人間の子供ぐらいのキャットフィッシュを見たと言い張ってました。アメリカ南部ではこれにパン粉やコーンミールの衣を付けたものを揚げ焼きにして良く食べます。日本風で食べるのであれば、甘辛いタレで煮つけるといいですよ。
 
 PERCH (パーチ)
白身の柔らかい肉の川魚です。小骨が多く少し独特の匂いがあるのでハーブをきかせて焼き魚にしたり、味噌に漬けたりすると良いです。パーチの種類は何百種といるらしいですが、WALLEYE(ウォールアイ)とも呼ばれるものが、釣りの対象魚としては有名です。
 
 PIKE (パイク)
パイクはPIKE PERCH(パイクパーチ)とも呼ばれる有名な釣りの対象魚です。身は美味しいんですが、小骨の多さがチョット気になりますね。
 
 TILAPIA (ティラピア)
アフリカ原産の魚でピラニアの一種じゃあないらしいです。日本ではテラピアやイズミダイの名前で出回っています。良く養殖の冷凍物が出回ってます。身のしまった白身魚で、焼きもの、蒸しもの、揚げものとどんな調理法にもあいますね。
 
 TROUT (トラウト)
トラウトは鱒(マス)です。色々な種類があります。春になると、近くの川に良くこの魚を釣りに行きます。大量に釣れた時は腹にセージを詰めて薫製にします。スーパーの店頭に並んでるのは大体RAINBOW TROUT(レインボートラウト)と呼ばれるニジマスかBROOK TROUT(ブルックトラウト)と呼ばれるカワマスです。これは塩焼きかムニエルにして良く食べます。



SEAFOOD  海産物



 
 CHERRYSTONE CLAM (チェリーストーンクラム)
CHERRYSTONE CLAM(チェリーストーンクラム)は日本で云うハマグリの一種です。焼きハマグリや酒蒸し、潮汁など色々調理出来ますが、アメリカ風に新鮮なこの貝を煮込んだチャウダーと呼ばれるスープはとても暖かく旨いです。
 
 CRAB (クラブ)
カニです。良く出回ってるのはBLUE CRAB(ブルークラブ)と呼ばれるガザミ、ワタリガニの一種です。SOFTSHELL CRAB(ソフトシェルクラブ)はこれの脱皮したてを凍らせた物です。他の蟹では、KING CRAB(キングクラブ)やALASKAN CRAB(アラスカクラブ)と呼ばれている日本のタラバガニ、SNOW CRAB(スノークラブ)やSPIDER CRAB(スパイダークラブ)と呼ばれている日本のズワイガニや先が黒いハサミが特徴のSTONE CRAB(ストーンクラブ)が良く冷凍で出回ってます。
 
 CRAWFISH (クロウフィッシュ)
アメリカザリガニです。マッカチンです。幼少の頃はこいつらを食べるなんて夢にも思わずおもちゃにしていたものでした。ちょっとクセはありますが、良く茹でてスパイスを利かせたものを吸い付いて食べますと、なかなか美味しいものですよ。ルイジアナ州辺りじゃ、このザリガニのことをケイジャンキャビアなどと呼んでますね。
 
 LITTLENECK CLAM (リトルネッククラム)
LITTLENECK CLAM(リトルネッククラム)は日本のアサリに良く似た二枚貝です。新鮮なものをレストランではカキと同様に生で出してます。調理法はアサリと全く一緒で、うちでは良く白ワイン蒸しや中華の黒豆炒め、パスタの具などにします。もし新鮮なものが手に入ったら剥き身にして、ご飯と一緒に炊いてみて下さい。美味しいですよ。
 
 LOBSTER (ロブスター)
オマール海老です。アメリカでお父さん達が「グブーッ、今日は給料日だ!贅沢するぞぉ!」と云う時に候補に上がる食材の一つですね。レストランでは縦半分に割ってグリルしたり、丸ごと蒸されたりします。うちではブツ切りにして日本酒と塩だけで炊いたものを良く作ります。
 
 MUSSEL (マッスル)
マッスルはBLUE MUSSEL(ブルーマッスル)とも呼ばれる、ムール貝のことです。ムラサキイガイとも云います。筋肉の英訳マッスルと発音が似ているため、時々野口五郎並みのダジャレに使われます。幼少の頃、防波堤沿いのテトラポットにぎっしり付いてるムール貝を見てたときには、まさかこいつらを食べることになるなんて思いもしなかったんですけどねぇ。これはニューイングランド風に白ワイン蒸しにして、大蒜の香りを移したオリーブ油に付けて食べると美味しいです。 ブルーマッスル以外にニュージランドから輸入される、薄い茶色と緑が混ざった色をしたGREEN MUSSEL(グリーンマッスル)と云うものも出回っています。日本ではこの貝はモエギイガイとかパーナ貝と呼ばれてますね。
 
 OYSTER (オイスター)
牡蠣(カキ)です。アメリカではオイスターバーと云う牡蠣を生で食べさせるレストランが良くあります。大きなレストランなどでは何十種類もの牡蠣を揃えている店もあり、ワインリストならず、オイスターリストを持っていたりします。ウエイターがソムリエの様に「そのオイスターはメイン州のものでして、小振りながらとても鮮烈なカキの風味があり」なんてことをのたまいます。うなずけばいいのか、それとも「ほう、なるほど、ホホホ」とか言うべきなのか、もうどうすりゃいいのか分からん状況に陥りますね。
 
 SCALLOP (スカロップ)
1センチ位の小粒ものはBAY SCALLOP(ベイスカロップ)と云う名前で、3〜4センチ位の大きなものはSEA SCALLOP(シースカロップ)と云う名前でマーケットに出回っています。成長したもの、していないものの違いで、基本的に同じ貝から取れる貝柱だそうです。貝は日本でイタヤガイ、シャクシガイと呼ばれているものの一種です。
 
 SHRIMP (シュリンプ)
海老は日本と同じ様に色々な種類が出回ってますが、スーパーマーケットでは普通ピンクやブラックなどの色による分け方か、サイズで分けてるぐらいで日本の様な細かい種類の明記はされてません。魚市場に行くと甘エビやらスカンピやらも見かけます。
 
 SOFT SHELL CRAB (ソフトシェルクラブ)
これは五月中旬から六月後半くらいまでがシーズンの脱皮したてのブルークラブのことです。殻が柔らかいのでそのまま空揚げにして丸ごと食べます。

下処理は...まず氷水でソフトシェルクラブをチャチャッと洗います。次にキッチンバサミで鼻つらと言うか目ん玉の部分を5ミリほど切り取ります。上の甲羅の部分をめくって中のガニ(えら)を取り除いておしまいです。後はお好きな衣をつけて油で揚げましょう。ウマいですよ。
 
 SQUID (スクゥイッド)
一般に出回ってる烏賊(イカ)は10〜20cmのスルメイカです。アメリカではイタリア風に衣を付けて揚げるのが主ですね。日本の様に煮たり焼いたりはあまりしません。コウイカの種類はCUTTLE FISH(カトルフィッシュ)と呼ばれますが、アメリカでは食べる人があんまりいないので市場でも殆ど見かけません。



OTHER  おまけ



 
 ALLIGATOR (アリゲーター)
アリゲーターはワニです。これも鮮肉売り場より、鮮魚売り場で売られてることが多いです。まっ白い肉で適度に固くてモチモチした食感です。鶏肉をベースに牛スジとスッポンを合わせた様な感じと書いても誰も解らないな。ケイジャン料理の定番の食材で、スパイスをたっぷりまぶしたものをステーキにしたり、衣を付けて揚げたものを、これまたスパイスがきいたマヨネーズソースに付けて食べます。美味しいですよ。オレは好きです。
 
 FROG (フロッグ)
カエルさんです。何故か鮮魚売り場に足だけむき身になった状態で時々並んでます。きめの細かい鶏肉みたいな食感です。唐揚げにしたものに塩とレモンをふったものが良いです。